小腸や大腸は、単に食べものを消化して吸収しているだけに過ぎない、と考えられているかも知れません。それは食べものを飲み込んだら、胃腸が自動的に消化・吸収作業をやってくれるからです。しかし、腸は私たちが意識せずとも、知らないところで黙々と実に精妙な働きを行っています。
腸には、数多くの神経細胞が張りめぐらされており、言葉を換えれば腸は自律神経そのものと言っても過言ではありません。
ですから、腸は「第二の脳」とも呼ばれています。
例えば、食べものが入ってきた場合、それを腸自身が感知し、様々な消化酵素やホルモンを分泌させたり、便を肛門の方へと送り出すぜんどう運動も、弔辞心が指令を発して行っています。
そして、このように腹部から分泌されるホルモンは、消化・吸収力を高めるホルモンだけではなく、不眠・老化防止でよく知られるメラトニンや興奮を静めて落ち着かせるホルモンなども分泌します。
それでは、腸や腸周辺からのホルモン分泌が減って、腸の働きが弱くなるとどのような自体になるのでしょうか。腸の機能が衰えると、栄養分の消化・吸収が十分に行われず、一方では不要な毒素が体内にたまってしまい、私たちの体力も衰え、自律神経はもちろんのこと、肝臓や膵臓などの腸の指令で動く数々の内臓も弱ってしまいます。
このように、腸は脳から独立して動いているのです。もっと言えば、脳が考えるのと同じように、腸も考えることを行っているのです。寝ている時もきちんと消化・吸収作業をしてくれるし、極端な例をあげると、脳死した患者さんの腸もちゃんと消化・吸収をしているのです。
脳は死んでも腸は生きて働いているというわけです。
腸の働きでもう一つ重要なことは、体の免疫機能を担っているということです。大腸には、約100兆個もの腸内細菌が住んでいます。この細菌は便宜上、善玉菌と悪玉菌とに分けられ、腸内に進入してきた病原菌を退治してくれるのが善玉菌と呼ばれます。その他にも善玉菌はミネラルの吸収をしたり、コレステロールの吸収を抑えて、動脈硬化を防いだりしてくれます。一方、悪玉菌と呼ばれる菌が腸内で増えると、例えば腸のぜんどう運動がうまく行かなくなって便秘などが起こります。その時、腸内では活性酸素が発生しやすく、これらの物質によって体の免疫機能が衰え、病気や老化の原因になるのです。その意味で、腸を健康な状態に保つのが健康や若さの秘訣であるとも言えます。
ペニシリンが発見されて以来、病気は抗生物質で治すという治療医学が確立され、医学はめざましい進歩を続けています。しかしその裏側では新たな問題が浮上してきていることを忘れてはいけません。抗生物質は病原菌と一緒に善玉菌までも死滅させ、新たな病気の原因をつくることが分かってきました。この問題を解決すべく、世界中の医学関係者の間で研究されているのが「プロバイオティクス」なのです。つまりは自然界にあるもので善玉菌のパワーを生かし、本来、生体が持つ免疫力を高めるという研究なのです。
腸粘膜周辺ではリンパ節が発達し、免疫細胞のB細胞やマクロファージが多く集まっています。これら免疫系に対して、良い意味で刺激し免疫力の向上を図ってくれるのが、乳酸菌なのです。
乳酸菌の働きは実は様々で、整腸作用だけにとどまりません。その種類によっては色々な効果が期待できることが明らかになってきました。しかし乳酸菌には数え切れないほどの種類があり、全てがプロバイオティクスとして利用されるわけではありません。厳しい条件をクリアした、選りすぐりの乳酸菌だけがプロバイオティクスとして利用されるのです。
例えばナリネ菌がそれにあたります。ほとんどの乳酸菌は酸に弱く、腸に届くまでには死滅してしまう中で、ナリネ菌だけは生きたまま腸まで到達することができます。スパイラルエンザイムが健康を保つために必要なサプリメントであるのは、ナリネ菌を活性化させる働きもあるからなのです。
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